英語のリーディングで挫折しない方法
著名な外国人*の発言を吹き替えで聞いて、「いったいなんで、そんな発想になるんだ?」と、首をかしげてしまったことはありませんか。
これは欧米の建物やファッションを見て「お洒落だなあ」と思うのに似ています。あらゆる物事には、過程、歴史、そして理由があります。建物や服のデザインにも、なぜそういうデザインに落ち着いたのか訳があります。
お洒落だ、不思議だ、と思うのは、雰囲気に対する感想であり、本質の理解とは呼べません。もし本質を理解していれば、その建築家やデザイナーの「妙技に舌を巻く」ことでしょう。
ここで次に逆のシチュエーションを想像してみて下さい。例えば、日本のことをあまり知らない外国人が日本を訪れるとします。食べ物、建物、服と、全てが新しくてエキゾチックだと思うはずです。
しかし、日本の文化にも様々な過程、歴史、理由があります。もしその外国人が日本語を話せるようになり、日本文化に対する理解が深まれば、最初に感じた「なんだかよくわからないけど、凄い」という感覚は薄れていきます。そしてやがては「日本のここは好きだけど、あれにはどうも慣れない」という感想に変わっていくのです。
英語を学ぶのもこれと同じです。英会話ができるようになるには、英文を読めるようになることが重要ですので、まずは「なんだかよくわからない」という漠然とした感想を「この部分はわかるけど、こっちの部分がわからない」という分析的な感想にまで落としていけるよう目指してください。
そうすれば「わからない」要素を可能なかぎり減らしていけます。英語をはじめとする様々な勉強で挫折するのは、この分析的な感想を抱くことなく、“自分のわからないことが何かわからないまま”思考を止めてしまうからです。
その原因の一つが読み方にあります。我々はついつい一字一句に固執するあまり、少しでも分からない英単語が出て来たとたん、読み続けるのを諦めてしまいます。でもそこで諦める必要はないのです。わからない単語は一旦とばして後から考えれば良いのです。続きはここをクリック!
*ここで使う“外国人”という言葉は、英語が公用語である国の出身者、英語力の高い非英語圏の外国人、英語で高等教育を受けた外国人という意味で使っています。