英語のリーディングで挫折しない方法 part 4 まずは流し読みをしよう
「part 3 反復されるメッセージを読み取ろう」で紹介した読み方は、予備知識のある文章を読むほど効果的です。(これは英会話でリスニングをする場合も同じです)。ある程度知っていることに感覚的な繋がりを感じるから頭に入り易いのです。
これがやがては言い回しやセンテンスそのものとなってゆくでしょう。想像の及ぶリアルな内容であるほどニュアンスはすっと頭に入ります。
とくに、尊敬するビジネスマンや憧れのアーティストのインタビューを読めば、その人に関する予備知識、すなわち人物像、感性、趣味からリアルに意味合いを引き出せるでしょう。
もし小説を読みたいのであれば、すでに知っている世界について書かれた本から読んで下さい。日本を舞台にした英語の本なら尚更わかりやすいはずです。
また、このやり方でいけば、英和辞書よりも的を射たニュアンスで理解することもできます。
というのも英和辞書は、必ずしも英語の語意を教えてくれるわけではありません。どちらかといえば「日本語訳」。本質にいち早く近づくには、日本語の概念に囚われないリアルな想像が効果的なのです。
今はまだ気にすることはありませんが、英語力が上がり、英会話のスキルもアップすれば、英語の語意は、英語の辞書で、英語で理解しましょう。つまり英語で英語を理解するのです。
そうなるためにも英文を読むときは頭のなかで一字一句和訳せず、アルファベットをそのまま追いましょう。英語的なリズムが身につき書きやすくなります。
もしも読み通す集中力が足りないのであれば、指やペンで文字をなぞる、座る姿勢を変える、画面で読まず印刷して読むなど、物理的な工夫をしてみて下さい。
本文をじっくり読み始める前に、目次を読む、各段落の最初のセンテンスだけをすべて読む、流し読みをするなど、ざっと目を通すだけでかなりの情報を得ることができます。
また、長すぎて読みづらいセンテンスは複数の単文に変える。コンマを足して区切って読むのです。このような工夫をして、ぜひ取り組んでみて下さい。