小学生が英検を受けるべき3つの理由
2016.06.24
教室にお越しになって下さるお母様に、「ジュニア・コースでは将来的に英検取得を目指します」という話をすると、「いや、うちの子にそこまで本気で英語をさせようとは思ってないのですが・・・」という反応が返ってくる時が稀にあります。
そもそも勉強さえすれば小学生でも、英検5級や4級は簡単にとれるのですが、一部の親御様が英検に対して抵抗があるのは、英検は「中学レベル」というイメージがあるからかもしれません。
しかし、それは見方次第です。英検の問題の内容が、日本の義務教育では中学になるまで習わないことだからといって、それを小学生が理解できないわけではないのです。
結局のところ、問題は「何のために子供に英語を習わせるのか」ということになりますが、英検はその目的をより明確にさせるためのツールとなるでしょう。そこでここからは、英検のメリットを説明しようと思います。
メリット① 客観的な評価がわかる
たとえば、子供に英語を習わせる理由の一つとして「子供にコミュニケーション能力を養わせたい」というのがありますが、仮にどれだけ社会性の高い元気な子供であっても、その明るい性格が英語力に直結しているのかはわかりません。しかし英検を受けたら、客観的な評価がわかります。
客観的な評価を知ることは、リスク回避にもつながります。たとえば、「うちの子は小学生のときから英語スクールに通わせていたから、中学の英語の成績は大丈夫だろう」と思っていたのに成績が良くなかった、というケースはよくあります。
一方で小学生の間に前もって英検を受けさせていれば、日頃の成果を客観的に確認できていたはずです。また結果の解釈の仕方によっては、その英語スクールが子供にあっていたのかどうかもわかったでしょう。
メリット② 目標になり、自信になる
学習塾での勉強というのは、学校の予習、学校の成績アップや維持、中学受験を目指すためなど、学校の勉強と何かしら相関しています。しかし、小学校での英語の授業は、ローマ字をのぞけば雰囲気重視で簡単です。
その点、英語スクールというのは、学校の勉強内容とあまり相関していないので、子供にとってゴールが曖昧で、モチベーションも上がりにくいかもしれません。
しかし、英検を受けてレベルアップを目指すことで、明確なゴールが生まれ、本人もどこに向かっているのかわかるようになります。とくに運動が苦手な子供にとって、まるで表彰状のような認定証を手に入れることは、大きな自信となります。
メリット③ 将来的にTOEICをとるための準備になる
英検を経験したことのない人が、大学生や大人になってからTOEICの勉強を急に始めるのは大変ですが、子供の頃からゆっくりとコツコツと努力を積み重ねていけば、将来的には絶対ラクして点数が取れます。さらに小学生の間からリーディングをして英文を読むことに慣れていけば、中高でいずれ感じるはずであろう、長文読解に対する抵抗をあらかじめ軽減できます。
まとめ
中学生から英検の勉強を始めても、全く遅くはありません。むしろそれが一般的な時期ですが、せっかく小学生の子供を英語スクールに通わせるのであれば、自ずと中学や高校で高成績を期待するのが、親心ではないでしょうか。英検はその目安となります。
資格がすべてではありません。しかし、はっきりとした目標をもって勉強を重ねるそのプロセスは長期的に考えて重要です。また、将来的に英語を話せるようになるというゴールを実現するためにとって、英検は自分の成長やレベルがわかる有益かつ便利なツールだと言えるでしょう。
Category:コラム:オーパス通信,子供の英語教育