sympathyとempathyの違い 英語力を上げるには? Vol.3
2014.11.06
「共感」に近い英単語としてあるのが、sympathy と empathy。似たような言葉に見えますが、やはりどちらを使うかで意味合いも変わります。
ポイントは、この言葉を使う相手に対する理解がどれほど深いかにかかっています。他人の不幸をかわいそうに思うのが sympathy、他人の感情を理解して分かち合うのが empathy です。
例えば、多難な人生を送った人から苦労話を聞いたとしましょう。もしあなたがこれまで何不自由ない人生を送ってきたとすれば、あなたが使う言葉は sympathy になります。
深いレベルでの共感はできませんが、その人の感情面から苦しみを認識し同情することができるからです。一方で、あなたがその人と同じほど多難な人生を送ってきたとすれば、empathy です。似たような経験があることで、深いレベルでの感情の分かち合いや理解ができるからです。
例を挙げると、
There is public sympathy for the victims of the earthquake.
We extend our sympathy and condolences to the family of James Hess.
Ryoko is a sympathetic listener.
Empathy is about putting yourself in the shoes of another person.
My psychiatrist shows me a great deal of empathy because he used to suffer from depression as well.
Empathy という言葉を使う場合に必ずしも「経験」が必要なわけではありませんし、決して深刻な場面でしか使えない言葉ではありません。普段の英会話でも使える言葉です。
ただ、同じようなエピソード・悩み・葛藤・事件・事故・病気を体験したことのない人が自信をもって、この言葉を使うのは現実的に考えて難しいと言えます。
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