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コラム:オーパス通信

Spreading the Word

affectとeffectとinfluenceの違い 英語力を上げるには? Vol.2 

2014.11.03

effect

「影響」を意味する英単語を思い浮かべたとき、頭に出て来るのは affect, effect,  influence の三つではないでしょうか。一見どれも同じようですが、意味も使い方も少しずつ違います。ここでは一般的な使い方を紹介することで、これら三つの違いを解説していきたいと思います。

それではまず effect から見てみましょう。

これは名詞として使われることの多い単語です。

① The new policy had a positive effect on the economy.
② The beneficial effect of practicing yoga is clear.

Affect は、他動詞として使われるのが一般的です。

③ The events of 3/11 affected Japan in many ways.
④ Naomi was affected by the news.

ここで influence の解説を始める前に、affect と effect の違いを見てみましょう。①と②を読んでも分かるように、effect は影響というよりも「効果」として考えるのが良いと思います。日本語の「効果」は、ある行為の目的にかなった結果。つまり語意に “意図”が見え隠れしますが、effect に“意図”のニュアンスはなく、客観的に、

何らかのアクションによる結果としての変化

と捉えるのか妥当かと思います。

一方、affect は「効果」にあるような“結果”の意味合いはなく、

影響を与える
感情に触れる

と理解すべきでしょう。

“感情に触れる” は「動揺」や「感動」と考えることもできますが、基本的には “感情的に動かされる” という意味なので、それがどの程度ネガティブかポジティブなのかは文脈で判断しなければなりません。したがって④は、ニュースの内容次第で意味が多少左右されます。

こう考えると、affect と effectは皆さんの想像する「影響」とは少し違ったかもしれませんが、influence なら意味合いが近いでしょう。

His thinking influenced many scholars and doctors.
Justin Timberlake is heavily influenced by Michael Jackson.
For better or worse, his influence was undeniable.

これは名詞としても他動詞としても頻繁に使われますし、

X-Japan was the most influential rock band of the 90s.
Defense Minister Yamada is an influential politician.

上記のように、形容詞のバージョンとして目にすることも多いでしょう。この言葉の前提としてあるのは “影響そのものがポジティブである” ことです。そのためネガティブな影響について述べるなら、negative influence, bad influenceのような言葉にするか文脈状で明確にする必要があります。

もう一つの前提としてあるのは、“影響された状態は、何らかの変化が起きた後の状態である” ことです。例えば、同じ「影響」として④を influence に変えましょう。

Naomi was influenced by the news.

この場合に読者が感じる印象は、ナオミさんはそのニュースを聞いて考えが変わった、ナオミさんはそのニュースを見てこれからとる行動を変えるかもしれない、ということです。このセンテンスだけでは、ナオミさんがどのようなニュースを見て何をどう思ったのかは定かではありません。ただ、思考や行動に effectを与えるほどの事柄に対して使うのがこの influence なのです。

また、①と②を influence に変えることもできます。

The new policy had a positive influence on the economy.
The beneficial influence of practicing yoga is clear.

これなら “結果” の意味合いをもつ effect よりもやや抽象的な表現になりますが問題ありません。しかし、③を influence にするのは少し変でしょう。3/11がポジティブな出来事でないからです。このセンテンスのまま affect 以外の単語にするのは難しいと思います。

どの英単語を使うときも同じですが、何が何にどうやって何をしたのか具体的に考えたらたら、最適な言葉を選べる可能性が高まります。また、日英辞書に頼らず英英辞書に挑戦するのも実践的な英語力を上げる一つの手でしょう。

Category:コラム:オーパス通信,単語の使い方

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