
外国人にとっての食べ物の恨みとは? 味や材料を英語で説明してあげよう
2015.03.19
食べ物の恨みは怖い、と日本では言います。このフレーズは、食べ物を奪われたときの恨みを意味しますが、外国人にとっての「食べ物の恨み」は、ベジタリアンなのに肉が入っていた、イスラム教徒なのに豚肉を食べていた、さっき食べた白い物は魚の精巣だった・・・など、食べたくないものを知らない間に食べさせられていたときでしょう。
日本人はなんでも食べます。好き嫌いがあっても、食べ物に対して恐怖や生理的拒否感を感じる人は少ないと思います。しかし、さまざまな理由で特定の食材を避ける外国人は多いので、彼らを案内して食事につれていく場合は、食べられない物をあらかじめ聞いておくか、出てくる食べ物が何なのか大まかな説明をしてあげるべきでしょう。
過去に解説したように、正確な英語名を知らなくても説明はできます。たとえば、塩サバの‘サバ’を英語で言えなくても、
This is a fish called Saba. It’s cooked with salt.
We call this dish ‘shio-saba.’
と説明できます。味に関しては、下記の基本味(five basic tastes)をおさえておけば大丈夫ですが、細かい味が説明できなくても、何に似ているのか説明したら通じます。
甘み sweet
酸味 sour
塩味 salty
苦味 bitter
旨味 umami *これは一般的に知られていないかもしれません
たとえば、お好み焼きの説明は以下のように言えば通じます。
Okonomiyaki is like a pancake that has cabbage and pork in it. Usually, you have it with a special Wooster sauce. You can also put mayonnaise on it.
また、簡単な調理方法も説明したらイメージもわきやすいと思います。
調理(焼く、火を通す) cook, fry
炒める stir fry
茹でる boil
蒸す steam
揚げる deep fry
発酵 ferment
漬ける marinate
生 raw
炭火焼きは、正確には char-broil ですが、barbecue でも問題ないでしょう。
ところで日本人が大事にするのは、食べ物の見た目や舌に触れたときの触感ではないでしょうか。ぷりぷり、さくさく、ふわふわ、もちもち・・・このような表現は日本では当たり前ですが、これに相応する英語の表現はありません。しかし、具体例を使えば説明しだいで伝わるかもしれないので、英会話の練習がてらチャレンジです。
「まあ、黙って喰え」と言いたいかもしれませんが、共にこれから口にするものが何なのかオープンにするほうが、相手との信頼関係も築きやすいと思います。会話の発展にもつながるはずなので、ぜひ挑戦してみてください。
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