プレゼン原稿の準備の仕方 英語でプレゼンテーションをするには?
2015.02.26
TEDを見るとプレゼンに必要なのはひとり壇上にたつ勇気で、あとは暗記してハキハキと話すだけだと思うかもしれません。たしかにスタートとしてはそれでいいと思いますが、やはりパフォーマンス面だけでなく話の質も重要です。そこで今回は、英語のプレゼン原稿を準備するときのポイントを解説したいと思います。
プレゼン原稿は論文じゃない
プレゼンの原稿には一字一句暗記の必要な場合、粗筋を覚えるだけで十分な場合など、シチュエーションや目的によってパターンは色々ありますが、重要なのはひとに語りかけているような原稿を用意することです。
論文や資料とは違うことを意識しないといけません。文章として紙のうえではまとまって見えても、実際に口で言うと、話としてちぐはぐな印象だったり、難しく聞こえる場合もあります。読者に対して書く文章ではなく、人前で声に出す言葉だと思って考えを練る必要があります。
書いた言葉を読み上げよう
コツとしては、書く前にとりあえず声に出してみることをお勧めします。文章にまとめてから覚えるのではなく、すでに理解している資料を(まるで英会話をするように)声に出して読みながら、みんなの分かる自然な言葉が出てくるまで頭と口のウォーミングアップをするのです。
これまで複雑だった文章表現がシンプルな話し言葉になったり、書き言葉とは別ルートで話を伝えられることを悟ったりもできます。新しい角度から物事を見られることで、プレゼン用のイントロも掴みやすくなるでしょう。
また誰に対して話すのかを具体的に意識すれば、どこから説明したらよいのかも分かります。相手がすでに知っていることは説明しなくても良いので、無駄な説明も削れます。
イントロは最後に書こう
論文や資料を書くときでも同じですが、無理にイントロから考える必要はありません。原稿を書くことに慣れてきたら、始めから一気にばっと書けるかもしれませんが、経験の浅いうちは要となる中心部分から思考をスタートすべきです。最初に要点をはっきりさせてから、それに適したイントロを作るのが効率的で原稿も覚えやすいと思います。
気をつけないといけないのは、特定のアイディアに固執しすぎないことです。アイディアとして面白いからといって、それが必ずしも主題や本題に沿っているとは限りません。インパクトのあるイントロを思いついてそのまま書き続けていたら、いつの間にか全然違う方向に進んでしまっていた、という失敗はよくあることです。
本当に良いアイディアを優先しよう
またパートナーやチームで準備する場合は、一人ですべて抱え込まないようにしましょう。リーダーのもとメンバーみんなで考えて、最善のアイディアを選ぶのが一番です。とくに凝り性のひとは抽象的な共同作業をおっくうに思うかもしれませんが、そこはフェアな姿勢で進めるべきです。
つきつめていけばプレゼンには日本語も英語も関係なく、いかに素晴らしいアイディアを考え、まとめ、伝えるかが勝負となります。どうしても譲れない部分、ひっかかる部分があるのなら、それを素直に認識してなぜそう思うのか考えることで、自己制約を解くきっかけにもなりますよ。
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