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英語の脚本を読んでみよう! 英語の小説に挑戦する前に

screenplay

英語の小説を原文で読んでみたい。だけど、最低300ページも英文がつづくと思うとなかなかやる気が出ない。そんなかたは小説を読破するのに必要なスタミナをまず脚本でつけるのをお勧めします。

脚本は小説よりもページ数が少なく、説明が詳細なのでシーンの想像も簡単です。英語の小説を読み始めてすぐは自分の読解が正しいのか心配ですが、脚本なら映像でチェックすれば分かるので誤読かどうかも一目で分かりますし、イメージのつかみにくい単語が出てきても、映像を見れば辞書に頼ることなく視覚的に理解できます。

英語の脚本は、縦書きの日本の脚本とちがって横書きで書かれていますが、それ以外にも大きな特徴があります。それは観客視線の主語があることです。以下は脚本形式で書かれた英文ですが、we に注目してください。

FADE IN:
 
EXT. OUTER SPACE – DAY
 
We see two astronauts floating in space, repairing a satellite.
 
* EXT 屋外(exterior)

上記のような書き方以外にも、シーンが変わることを意味する we cut to という表現もあります。日本語で「私たちは〜を見る」という表現はしない一方、英語は主語のはっきりした言語なので、観客(spectator)の目線で書かれています。

ストーリーは、日本よりも徹底して構造が意識されています。どのようなテレビも映画も基本は三幕構成ですが、アメリカ映画では主人公をはじめとするキャラクターたちの成長が重視されます。

それぞれの成長プロセスは story arc と呼ばれ、arc のしっかりした脚本ほど良しとされます。全てのアメリカ映画がこのルールにそって作られているわけではありませんが、映画学校や脚本家の養成機関では基本として教えられています。

なかにはあえて screenwriting のルールを破ろうとする野心家もいますが、エージェントやプロデューサーが商業的成功を見込んで買ってくれないと意味がありません。ルールを守るべきかイノベーションとして破るべきかは賭けだと言えます。

テレビ・ドラマの脚本もお勧めです。テレビだからといって侮ってはいけません。アメリカはいまテレビの黄金時代(golden age of television)を迎えています。ケーブルテレビやオンラインのストリーミング・サイトは大手ネットワークとちがって制約が少ないので、先鋭的なコンテンツが揃っています。

とくにストリームなら DVD のボックスセットのように、シリーズ全話をまとめて見ることができるので、複数のエピソードを一気に鑑賞する binge watching が流行っています。

このトレンドに応じてテレビ・ドラマの脚本そのものも変化しています。これまでは長期的視野のないまま導入された展開点(plot point)が、伏線として回収されずに忘れ去られることが多かったですが、最近のドラマはちゃんと回収されるようストーリーが緻密に構築されています。またテレビ作家(show runner)のなかには小説家や劇作家からの転身者もおりセリフのレベルも上がっています。

脚本が読めるデータベースはいろいろありますが、なかでも以下の二つはおすすめです。

Simply Scripts テレビから映画の脚本までアップされています。

IMSDb サイトのデザインは古いですが、最新の脚本も閲覧できます。

これらは無料サイトなのでお金もかかりません。高額な洋書を買って途中で諦めるよりもまず脚本の読破から挑戦してみてはいかがでしょうか。自然な英会話をするためのヒントにもなります。

以前とりあげたGeniusを利用するのもいいかもしれません。シーンの解説や動画もあるので参考になると思います。脚本で力がついたら英語の本も最後まで読めるはずです。ぜひチャレンジしてみてください。

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