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映画評論を見る!聞く!読む!

先日「映画ネタで楽しく英会話」というコラムで、映画評論を英語で読んだり聞いたりすることが、映画の意見・感想を相手によりうまく伝えられることに繋がると書きました。是非それを教えてほしい、というお声を頂いたので、今回は実際におすすめの動画やサイトをご紹介しようと思います。

初級:AMC Movie Talk

まず初級としておすすめなのがAMC Movie Talkです。この YouTube チャンネルは、映画を愛する8人のコメンテーターたちが、熱い意見とともに最新映画情報を届けるトーク番組です。セレブのゴシップではなく、いまハリウッドでどのような監督・脚本家・俳優たちが、どのような映画を作っているのか、ニュースに独自の視点を交えて語り合います。

これが他のビデオブログと一線を画すのは、コメンテーターたちがもともと業界人であることです。マーケティングや予算などビジネス面の現状を分かっているので、ワガママなオタク的発言の少ない現実的な目線でトークは繰り広げられます。

AMC Movie Talk で耳にする英語はスラングが多いですが、内容的には難しくないと思います。少しでも映画が好きならすぐについていけるでしょう。番組にはアメリカ人以外にも、カナダ人やオーストラリア人と多様な顔ぶれです。とくにオジーである Alicia Malone のアクセントはかなり際立っています。がんばって聞き取ってみてください。

またmailbagというコーナーでは、ラジオ番組のように司会の John Campea が視聴者の質問に答えてくれます。映画に関する疑問があれば英文メールを送ってみましょう。番組で取り上げてくれるかもしれません。

中級:ロジャー・イーバート

中級としておすすめなのはロジャー・イーバート。映画評論家として初めてピューリッツァー賞を受賞したことでも知られる彼ですが、新聞だけではなくテレビでも活躍した偉大なアメリカ人批評家です。

最大の功績は、それまで難解に思われていた映画評論を親しみやすいテレビ番組として成立させたことです。見た映画が面白ければ親指をあげて thumb up。面白くなければ親指をさげて thumbs down。このシンプルなフォーマットは70年代当時としては画期的で、その人気は衰えることなく2006年まで続きました。フェイスブックの「いいね」ボタンもこの番組のシステムに由来しています。

彼は惜しくも2013年に癌でこの世を去りましたがrogerebert.comでは、彼の残した膨大な批評を読むことができますし、YouTube で番組の映像も見られます。この動画は2001年に放送された「千と千尋の神隠し」の批評です。彼の文章はこちら。

日本では未発売ですが、小津安二郎の「浮草」のクライテリオン・コレクションのオーディオ・コメンタリーもしています。

上級:Mark Kermode

英語を勉強する観点から言えば、今回取り上げた批評家のなかで一番レベルが高いのは Mark Kermode でしょう。彼はイギリスのオブザーバー紙、月刊映画批評誌Sight & Soundの批評家であり、BBC Radio 5のラジオにも出演しています。この番組は YouTube で視聴可能です。

英語の博士号を持つ Kermode は、皮肉をこめて good doctor の愛称で親しまれています。とくに番組司会者 Simon Mayo とのやりとりは、ブリティッシュ・ユーモアが効いていて笑えます。ブリティッシュ・ユーモアはイギリスの予備知識なしで楽しむのは難しいかもしれませんが、この番組は映画のことしか話さないので、映画の予備知識だけでブリティッシュ・ユーモアが楽しめるという点で理解しやすいと思います。

ただイギリス人の英語博士だけあって、圧倒的な語彙力です。ボキャブラリーの豊かさがいかに的確かつ簡潔な表現に繋がるかは、彼の批評を聞いたり読んだりすれば分かると思います。少し強引な言い方をすれば、情報量の多いアメリカ式の平易な長文と違って、高度な言葉でコンパクトに収まっているのがイギリス式の特徴です。

今回は「映画」というテーマで色々なチャンネルや批評家をご紹介しましたが、みなさまも「経済」「ビジネス」「アート」「音楽」「食」など、それぞれ自分の好きなテーマに合わせて、自分の動画チャンネルやサイトを見つけて、英会話や英語の勉強につなげてみてはいかがでしょうか。

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