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攻殻機動隊の世界が現実に!?未来を作るフューチャリストとは?

2017.03.03

4月7日に公開される映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、日本のSFアニメ映画「攻殻機動隊」のアメリカ版リメイク作です。これは1995年公開の映画ですが、その未来を予見したような映像世界は20年以上過ぎた今でも色褪せません。


「攻殻機動隊」は人間と機械が融合した未来を描いています。しかし、それは夢物語ではありません。必ず現実になるでしょう。なぜなら世界にはそのような未来を作ろうとしているフューチャリストが存在しているからです。

フューチャリスト(futurist)とは、未来を体系的に推測する科学者や社会科学者たちのことですが、最近では未来のヴィジョンを持つIT起業家も指すようになってきています。

例えば、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグやソフトバンクの孫正義は、人間はいずれテレパシーでコミュニケーションを取るようになると予想しています。

孫正義は2013年にこう発言しています。「人体間通信で自分の脳と(コンピュータ)チップを交信させ、自分が頭の中で思うだけで相手に通じる、まさにテレパシーの時代が本当にやってくるのではないか」

また、2015年にマーク・ザッカーバーグも「いつか人間はテクノロジーを使って、完全で豊かな思いを直接送れるようになると信じているよ。何かを考えるだけで友達もそれを体験できるようになるんだ」と発言しています。

これを実現させる方法の一つとしてあるのが、「脳から脳へとダイレクトに信号を送る」というやり方です。

どのように脳から信号を送るのか。脳細胞の発する電気信号を読み取れば、その情報を別の人間に送ることが可能になります。実際にUCバークレーでは、被験者の見た映像をその脳波から再建する実験に成功しています。


では、他人の脳から送られてきた信号を、どのように脳で受信するのか。脳にチップを埋め込むのです。これはマウスの実験で技術的に可能であることが証明されています。

まず、頭にインプラントを移植された“エンコーダー”マウスが、タスクを行います。そして作業した際の皮質の活動を、同じくインプラントのある“デコーダー”マウスに送ります。そうすると、信号を受信したデコーダー・マウスはエンコーダー・マウスと同じタスクを行ったのです。

このようにテクノロジーが進めば、テレパシーによるコミュニケーションも実現可能になります。できればヘッドセットやヘルメットのようなデバイスにしてほしいとは思いますが、脳にチップを埋め込むことになるかもしれません。そもそも、誰もそこまでしてテレパシー能力を手に入れたいとは思わないはずです。

しかし、世界には脳にチップを埋め込むべきだと考えている人たちがいます。シリコン・バレーのエリートたちです。彼らは人工知能がいつか自分たちの理解を超えるような進化を遂げることを危惧しています。そのため人間が人工知能に負けないようにするには、脳にチップを埋め込んで自分たちの知能を上げなければならない、と考えているのです。

カーネルは、そのような考えを持っている会社の一つです。この会社は将来的に人間の一部デジタル化を目指すために、まずは脳の仕組みを解明しようとしています。

その一環としてカーネルは神経科学者セオドア・バーガー教授の協力のもと、認知症やアルツハイマーの症状をソフトウェアやハードウェアを使って和らげる研究を行っています。

バーガー教授はすでに2011年にインプラントを使ってマウスの記憶を復活させることに成功しているので、これからカーネルとどのような成果を出すのか注目です。

テスラやスペースXのCEOであるイーロン・マスクも人間と機械の融合を予見しているフューチャリストです。

これから人間が人口知能に負けないようにするには、脳とコンピュータのコネクション速度を上げ、なおかつ脳の処理能力を上げる必要がある、とマスクは発言しています。

マスクが問題視しているのは人間の処理能力の遅さです。コンピュータは1兆ビット/秒の速さでデータを送れる一方で、人間は指を使ってスマホやパソコンにタイプするため10ビット/秒の遅さでしかデータ伝送をできません。

この問題を解決するには、人工知能に直接アクセスできるようなインタフェースを脳に移植しなければならない、とイーロン・マスクは主張しています。

イーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグのようなフューチャリストたちの未来予想は、評論家の意見や憶測とは重みが違います。なぜなら彼らはそのような未来に向かってすでに行動しているからです。

すなわちシリコン・バレーのエリートたちは人間と機械が融合する未来を“予想”しているというよりも、“作ろう”としているのです。彼らの考えが“予想”というよりも“宣言”に聞こえるのは私だけでしょうか。攻殻機動隊で描かれている電脳や義体の世界はいつか現実のものとなるでしょう。

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